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お金とは何か?

お金とはなんでしょうか?ちょっと思考実験をしたいと思います。 仮に100人の人が海で遭難して無人島に流れ着いたとしましょう。助けは期待できなさそうです。幸い水や食料は確保できる島だったので、しばらくその島で生活することになりました。

海で魚をとる人、魚を捕る道具を作る人、木の実を採取する人、鳥を捕まえる人、水をくむ人、服を作る人、それぞれ自分のできる能力を発揮して生きるために働くことになりました。また、揉め事などもぼちぼち見られ始めたので、夜はみんなで話し合いの場がもたれることになりました。自治の始まりです。

特に問題になったのが、物資をいかに分配するかということです。魚をとったり、水を汲んだりできる人同士はよくお互い交換しているようでしたが、中には何もできない人もいて、そういう人は他の人の配慮によってなんとか食料をもらって生活していました。そこで、高齢者や病気の人には自治会で食料を分け与えることにしました。

自治会の補助が必要なのは10人で、全体の一割です。とれた食料や水の一割を自治会で回収してそれらの人に配ることになりました。これが税金の始まりです。

税金というのは確定申告の時期には憂鬱なものですが、起源は温情的なものです。高齢者や病人というのはそんなに沢山食べる訳ではく、また、人によって趣向も違うので残したり 不便なので、好きな物と交換できる引換券を導入することにしました。

遭難者の中にA4のコピー用紙を持った人がいたので、それを短冊状に切って10人に渡しました。 短冊には島のリーダーである島田さんが「引換券」と書き込んだ簡単なものでしたが、他にコピー用紙を持った人もいなかったので、偽造される恐れもありません。

最初は人々は引換券を受け取ることを嫌がりました。手書きで「引換券、○○島自治会」と記入されているだけのただの紙だからです。しかし、自治会への納税が物資か引換券のどちらでもいいということがわかると、喜んで引換券の交換に応じるようになりました。これがお金の始まりです。その便利さや納税に使えることがわかると物々交換をしていた人の間にもお金は広まりました。

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