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経済的な豊かさとは?

海外旅行をしたことが無い人でも、日本が経済的に豊かであるということはご存知だと思います。海外では日本人が想像も出来ないような生活を送っている国が多くあります。

日本では蛇口から水を得ることができますが、海外では川に生活用水を汲みにいくところもあります。きれいな川ならまだいいのですが、ゴミが浮いたような不衛生な沼の水を飲んで生活している地域もあって、それが原因で病気になる人もいます。

経済的豊かさというのは、お金を持っているということではなく、欲しいときに欲しい物が手に入ることを言います。お金を持っていれば欲しい物がいつでも手に入りそうですが、それもお店に商品が並んでいてこそです。まずは財やサービスが国内に十分に供給されていることが必要です。この供給力こそが経済力ということになります。

舗装された道路や何でもそろっているお店など、町の雰囲気からその地域の経済力をはかることもできます。また、畑やハウスといった農業生産物が豊富に採れる地域も経済的に豊かであると言えるでしょう。

  経済的に豊かになるには働くしかありません。誰かが浄水場を作って水道管を引かなければ蛇口から水は出ないからです。 賃金の発生しない家事も立派な労働になります。家の人がやるにせよ自分でやるにせよ、それだけの付加価値を生み出しているからです。自炊をする場合は自分が自分に食事を供給しているわけです。宝くじが当たってリタイヤするというのは経済的に豊かになったように思いますが、日本全体で見るとそれだけ働く人が減って供給力が落ちるので、むしろ経済的な損失となります。

野菜を入手することを考えても、自分で畑で野菜を作って収穫するか、農家が畑で野菜を栽培するか、海外の農家が栽培した野菜を輸入するかしか方法はありません。買ってくるという選択肢も結局は国内の農家が栽培したものか、輸入されたものを買う訳です。自然にキャベツなどがなっていればとってくればいいですが、採集するということは労働したことになります。

お金を持っているだけでは豊とは言えません。持っているお金で買える物があって、はじめて豊かと言えます。

医療や教育といったサービスも同様です。アフリカなど政治的に安定しない地域は安心して働くことができないため、常に供給が不足しています。設備の整った病院は都市部にしか無く、いつも患者であふれています。医薬品も不足しており、輸血するにもHIVやマラリアといった感染症にかかる危険があります。そのため手術などの必要がある場合、富裕層は欧米の先進国で治療をうけたりしています。いくらお金を出しても売っていないものは買えないのです。お金を出しても医療サービスが買えなければ経済的に豊かであるとは言えません。

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