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お金とは何か?2

自治会がお年寄りや病気の人に交付した引換券は、生産者にわたって税金として再び自治会に戻ってきました。自治会は再びその引換券を要生活支援者にわたせばいいのです。 税金は物納かもしくは引換券で構わないとすることで、引換券の価値は担保されました。

島の暮らしも悪くないとは思いますが、いつまでも留まる訳にもいきません。日本に帰る日がきたとします。そのときにお金として流通していた引換券を日本に持っていく人はいるでしょうか? 島での暮らしが長くなれば、価値あるものとして大切に思う人もいるかもしれませんが、日本国内では使えません。

島に人が残って自治政府が存続し続けるとしたら、日本で円と交換してくれる人もでてくるでしょう。なぜなら、島に旅行にでも行けば引換券が遣えるからです。島で提供されている財やサービスはかなり限られますが。しかし、島田リーダー始め全員帰国してしまった以上、遣う場所がありません。こうなると思い出の紙切れでしかないのです。

お金は遣う場所があって初めて価値をもちます。それは遣えることが保証されているということです。政府なり団体といった発行者自体がその価値を保証することが必須となります。島の自治で言うなら、税金が引換券で納めることが可能であるということです。

お店が発行しているポイントもお金の一種になります。発行したお店自体がポイントでサービスを提供することを約束しているからです。

お金を発行できるのは、政府やお店だけではありません。極端に言えば個人通貨も発行可能です。これは偽札ではなく、田中さんなら1タナカ、2タナカという全く新しいお金です。バカバカしいと思われるかもしれませんが、子供の頃、肩たたき券などを発行したことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか?肩たたき券もお金の一種です。

券を渡せばたたいてくれる限り、肩たたき券の価値は保たれます。でも、最近言うことを聞かないし、家の手伝いもあまりしないとなると券の価値も怪しくなります。

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