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貯金の話

GDPは一年間に国内で生産した付加価値の合計でした。釣った魚を1200円で売ったとしたら1200円がGDPに加算されます。

魚を釣るという生産価値は1200円になり、釣った人の所得は1200円ということになります。また、魚を買った人の支出は1200円ということで、生産面、分配面、支出面は同じ金額になります。これをGDP三面等価の原則といいます。一つの経済活動を違う面から見ただけですので当然と言えば当然です。誰かの支出は誰かの所得になります。

20万の給料をもらっているとしたら、どこかで誰かが20万円支払っています。給料を毎月全部使い切る人はそう多くはないでしょう。たいていの人は少しずつ貯金をしていると思います。



GDP三面等価の原則から、貯蓄を続けると徐々に他の誰かの所得が減少します。お互いに支出を切り詰めることで、上の図のように毎年所得が縮小していくことになります。GDPの減少が起こり、ボーナスは下がって景気が悪いことを実感するようになるでしょう。

貯金をするときには銀行など金融機関に預けるかと思います。銀行は預かったお金を企業や住宅ローンなどで貸し付けを行います。借りた人は当然、設備投資や住宅購入にあてますので、支出が行われます。この支出が誰かの所得になって、貯蓄によって減少していたGDPを大きな丸に戻す働きをするのです。

一般的には老後の備えや子供の教育資金を貯めたり、様々な理由で貯金を行います。しかし、よかれと思ってしたその貯金は、GDPの縮小を招きます。所得の減少を引き起こして、不景気を招く原因になるのです。しかし、銀行が貸し出して誰かが代わりに支出をすることで、景気の減速を起こさずに済んでいます。

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