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国の借金問題

国の借金が1000兆円を超えたという報道を目にすることがあるかと思います。個人の感覚からすると途方も無い金額ですが、このままで大丈夫でしょうか?下の図は2014年12月末の家計、企業、政府の三者の資産と負債を表しています。
国会議事堂の負債1193兆円が報道で言われている国の借金の部分です。家計の資産である1694兆円もよく見る数字ではないでしょうか。お気づきの方もおられるとおもいますが、全体的に資産と負債は半々程度になっています。確かに政府の負債は1193兆円と大きいですが、その分、バランスをとるように家計の資産は1694兆円と更に大きくなっています。日本国内では資産と負債を合計するとプラマイゼロに近い数字になっているのです。

家計、企業、政府の三者は銀行などの金融機関を通じてお互いにお金の貸し借りをしています。政府は予算を組むときにお金が足りないと国債を発行します。国債というのは政府がお金を借りるときの借用書です。昔は紙で発行していましたが、ペーパーレス化しており、株と同じように今は電子的なやりとりのみです。金融機関は家計や企業から預かった貯金を利用して国債を買います。政府は借りたお金を医療費や公務員給与として家計や企業に支払うと、それらのお金は再び銀行預金になります。

今の流れは政府が負債をつくることで、家計や企業の金融資産を形成していることになります。どこかの借金が増えれば他のところの資産が増えるといった関係になっています。ちなみに下の図は1980年当時の資産と負債の額です。


政府の負債は128兆しかありませんが、その分企業や家計の金融資産や負債も小さくなっています。このように誰かが借金をすると他の誰かの資産になるといったように、信用創造が金融機関を介して行われています。日本国内では長い時間をかけて、現在のような1000兆円規模の信用創造が行われてきました。

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